協奏contribution

【給湯・空調・換気】サンコー:送風能力を向上させた省電力冷風機「ECO冷(エコレー)」新機種発売、約10年ぶりのフルモデルチェンジ

2026.07.31

X line

省電力冷風機「ECO冷(エコレー)」と追加冷却素材スロット(右)


サンコーは、工場や倉庫など大空間の暑熱対策と脱炭素化を両立する省電力冷風機「ECO冷(エコレー)」の新機種、「RE-400」および「RE-700」を発売する。発売開始は8月上旬を予定し、販売価格はオープン。従来機種からの大幅なモデルチェンジはおよそ10年ぶりとなる。

■脱炭素化にも寄与する暑熱対策製品

各種産業現場における暑熱対策が喫緊の課題となっているなか、エアコンの設置や効果的な運用が困難な広い作業空間では工事不要で設置・使用が可能な冷風機が効果を発揮する。同社の「ECO冷」シリーズは圧縮機を持たず、水の気化熱を利用して冷風を作り出す仕組みを採用している。一般的なスポットクーラーとは異なり排熱が発生せず排熱ダクトも必要としない。消費電力も大幅に削減できるため、CO2排出量の抑制にも寄与する。

新発売のモデルは、シリーズ累計販売台数1万5,000台を突破した従来機種のスタンダードモデル「35EXN」、大風量モデル「70EXN」の後継機として開発された。新機種ではスタンダードモデルが「RE-400」、大風量モデルが「RE-700」。涼風到達範囲はスタンダードタイプで約60㎡、大風量モデルで100㎡とそれぞれ従来機種の約2倍に送風能力を向上させた。最大風到達距離ではスタンダードモデルが約9~11メートル、大風量モデルが約10~12mと従来から1.5倍に拡大している。より多くの人数、広い移動範囲に冷風を届けられ、効率的に暑熱対策ができるようになった。

■ ユーザー視点の改良とサポート

新機種の開発は送風能力の強化だけでなく、使いやすさの向上にも注力した。作業環境の維持に適した静音設計を導入したほか、冷却パッドの素材変更によりメンテナンス性を改善するだけでなく冷却効率も向上させている。従来機種に寄せられた要望を反映し、追加冷却材スロットを新たに搭載したことで、ユーザーによる冷却効果の調整も可能にした。

従来モデルでは使用地域に合わせて50Hz機と60Hz機をそれぞれ選定する必要があったが、新機種では両周波数帯で兼用が可能となり、東日本・西日本を問わず全国の拠点でそのまま導入や移設ができる仕様へと改善された。引き続き出張修理や損耗したパーツの交換にも自社対応し、長期的な運用の継続を支える体制が確保されている。

同社は1941年設立の自動車整備機器専門商社。東京都港区に本社を置き、カーリフト、洗車機器、車検機器、スキャンツール、電動工具など幅広い製品を取り扱う。自動車整備工場やカーディーラー、カーショップ、タイヤショップなどを対象に、設備の新設・改修から機器の設置、保守、修理、部品供給まで一貫して手掛ける。全国に営業拠点を展開し、自動車整備の効率化と安全な作業環境づくりを支援している。資本金は9948万円、従業員数は100人、売上高は約35億円。

〔参照〕
サンコー

【取材・執筆】
EMソリューションズ株式会社 総合企画部
再生可能エネルギーや蓄電池関連技術を活用し、企画・設計から施工、運用までを一貫して支援する総合エンジニアリング企業。脱炭素化、省エネ、災害対策を通じ、企業や自治体が抱えるエネルギー課題の解決に取り組む。