【海外】IEA：世界の石炭需要、2030年にかけ横ばいから微減へ

国際エネルギー機関（IEA）は年次市場報告書「Coal 2025」を公表し、世界の石炭需要は2020年代後半に頭打ちとなり、2030年にかけてわずかに減少する見通しを示した。再生可能エネルギーや天然ガス、原子力との競争が激化することが背景にあり、とりわけ発電分野での構造変化が需要動向を左右すると分析している。

報告書によると、世界の石炭需要は2025年に前年比0.5％増の88.5億トンと過去最高に達する見込み。ただし地域別では動きが分かれ、インドではモンスーンの影響で需要が減少した一方、米国では天然ガス価格の上昇などから消費が持ち直した。EUでは減少幅が縮小し、中国は前年並みで推移した。2030年時点では、再エネ導入拡大やLNG供給増を受け、石炭火力発電が減少し、世界需要は2023年水準に戻ると見込む。中国では国内需要が緩やかに減少する一方、インドや東南アジアでは増加が続く。IEAは、中国の電力需要や再エネ導入の進展次第で見通しが変動する可能性にも言及している。

【出典】
▷Global coal demand has reached a plateau and may well decline slightly by 2030
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。