【給湯・空調・換気】ヒートポンプ・蓄熱センター：2050年の普及でエネルギー自給率が最大25％に上昇見通し

ヒートポンプ・蓄熱センターは、ヒートポンプ普及がエネルギー自給率向上に与える効果を整理した。本報告は同時公表の「ヒートポンプ等の普及見通しに関する調査報告」の高位シナリオを基礎とし、EU同様にヒートポンプが汲み上げる環境熱（温熱）を再生可能エネルギーとして計上する手法を採用した。2023年度自給率は15.3％とされるが、ヒートポンプで取り込む環境熱を加算すると18.9％へ上昇し、3.6ポイント改善する推計となった。さらに、2050年度の普及想定を踏まえ、環境熱の計上と一次エネルギー消費量変化分を加味すると自給率は24.9％へ向上し、9.6ポイント改善する結果が示された。非化石転換が進んだ電源構成を前提に、電力需要の変動やガス・灯油・重油の削減分も評価している。

試算には、ヒートポンプの将来効率の改善想定も含まれ、家庭・業務・産業・農業などの温熱利用での貢献度を集計した。センターは、再生可能エネルギー熱を活用できるヒートポンプがエネルギー自給率改善と化石燃料依存度低減の双方に寄与する点を強調し、2050年カーボンニュートラルの基幹技術として位置付けている。今後、政策立案支援や普及啓発を強化し、高位シナリオの実現を後押しする姿勢を示した。

【出典】
▷ヒートポンプ普及想定によるエネルギー自給率向上への寄与 ～ヒートポンプで汲み上げる環境熱（温熱）の計上～
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。