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【太陽光発電】住友重機械工業:ペロブスカイト太陽電池向け新成膜技術を開発、量産化に一歩前進

2025.08.19

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(出典:HPより)


住友重機械工業は、次世代型のペロブスカイト太陽電池に欠かせない電子輸送層を、安価な材料と環境負荷の少ないプロセスで形成する新技術を開発した。独自の「反応性プラズマ蒸着法(RPD法)」を用い、電子輸送層に適する酸化スズ(SnO₂)の膜を形成。PVD方式としては世界で初めて、電子輸送層として必要な絶縁性を持つSnO₂膜の生成に成功した。これにより、既存の化学的成膜方法に比べ200倍以上の高速成膜が可能となり、コストも200分の1以下に抑制できる見通し。

RPD法は低温・低ダメージ、大面積・高速成膜を特徴とし、有害性の少ないガスを利用するため環境親和性が高い。同社は既に透明導電膜分野でRPD装置の実績を持ち、電子輸送層形成と透明導電膜成膜を連続処理するシナジーも期待できる。今回の技術は量産性に優れることから、太陽電池の普及加速とカーボンニュートラル社会の実現に貢献すると位置づけられている。住友重機械工業は今後、量産装置化と実用化に向けた取り組みを強化していく方針。

【出典】
ペロブスカイト太陽電池用電子輸送層の新規成膜技術を開発~環境負荷の少ない量産技術で、カーボンニュートラルへ貢献~
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。