【業界動向】蓄電関連 編:2024年8月度
脱炭素領域をサポートする『みんなの広報宣伝部』では、政府官公庁・企業・各種団体が公表したリリースや資料を分野毎にまとめています。
日々の情報収集やマーケティングにご活用ください。
※ 本資料は独自の情報収集方法に基づき業界トレンドを把握するものであり、すべてのコンテンツが網羅されている訳ではありません。
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■ 2024年8月度(8月1日~8月31日)
【企業/広報・IR】
| 太陽誘電/エルナー | 8.22 | #工場取得
▷太陽誘電、青森第二工場を取得
太陽誘電の子会社エルナーは、青森県弘前市にある工場を取得し、導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサの増産体制を強化。自動車市場向けの需要増加に対応するための新生産拠点として活用する予定。
【企業/広報・IR】
| Terra Charge | 8.22 | #EV充電
▷インドネシアで日系企業初のEV充電インフラ提供開始
Terra Chargeがインドネシア国内で日系企業として初めてEV充電インフラの提供を正式に開始。インドネシア市場でのEV普及をインフラ面から支援し、持続可能な未来に向けたEVエコシステムの構築を目指す。
【企業/広報・IR】
| ワイヤーエナジー | 8.22 | #蓄電池
▷系統用蓄電池の新規開発を計画
ワイヤーエナジーのグループ会社であるエナジーコンシェルジュが四国電力管内で系統用蓄電池の新規開発を計画。2025年3月末までに50MWの蓄電設備を導入予定で、再エネ主力電源化に向けた取り組みを推進。
【企業/広報・IR】
| 日本ゼオン | 8.21 | #特許訴訟
▷リチウムイオン電池材料に関する特許侵害訴訟提起
日本ゼオンがドイツでリチウムイオン電池用材料に関する特許侵害訴訟を提起。Arlanxeo社に対し、ドイツでの製造および販売の差止めと損害賠償を求めるもので、知的財産権の保護を目的としている。
【企業/研究・開発・実証】
| 東芝、ファブリカコミュニケーションズ、丸紅プラックス | 8.23 | #中古EV電池診断
▷中古EVの電池状態を診断する実証事業を開始
東芝、ファブリカコミュニケーションズ、丸紅プラックスは、中古電気自動車(EV)の電池状態を診断する実証事業を開始。電池劣化診断技術を活用し、EV電池の劣化度を定量的に判断する指標を確立。中古EV市場の信頼性向上と取引活性化を目指し、診断結果を販売サイトに掲載する。
【自治体/研究・開発・実証】
| 愛知県経済産業局産業部 | 8.26 | #研究会、蓄電池
▷愛知県次世代バッテリー研究会、第3回を開催
愛知県は、次世代バッテリーに関する研究会を9月2日に開催。自動車産業のカーボンニュートラルを目指し、蓄電池技術の研究・実証や人材育成を議論。研究会では、バッテリー分野の技術開発を日本一活発な拠点とするため、産学行政の連携を強化し、県内産業の革新を推進する。
【企業/製品・サービス】
| 東京ガス | 8.26 | #蓄電池制御
▷東京ガス、蓄電池制御サービスを開始
東京ガスは、自社の家庭用蓄電池「IGNITURE蓄電池」を利用した蓄電池制御サービスを開始。蓄電池の充放電を制御し、電力需給バランスを調整することで、電力供給の安定化と再生可能エネルギーの普及を促進。家庭用蓄電池の効果的な活用により、停電時の安心と電気代削減も実現する。
【企業/製品・サービス】
| ファミリー工房 | 8.28 | #ファミリチャージ、補助金
▷ファミリー工房、再生可能エネルギーシステム導入支援事業「ファミリチャージ」を開始
ファミリー工房は、太陽光・蓄電池・V2Hの再生可能エネルギーシステム導入支援事業「ファミリチャージ」を開始。ワンストップ施工や老舗メーカーとの直接取引を強みに、補助金申請代行も行い、効率的なエネルギーシステム導入を目指す。
【企業/提携・M&A・新会社】
| TRENDE | 8.26 | #蓄電システム
▷TRENDE、ONEエネルギーの蓄電システム事業を吸収分割で承継
TRENDEはONEエネルギーと合意し、蓄電システムレンタルや太陽光発電システムリース事業を吸収分割で承継。両社のシナジーを活かし、再生可能エネルギー分野の競争力強化を図る。事業移管は2024年10月に予定されている。
【企業/研究・開発・実証】
| JFEエンジニアリング | 8.19 | #系統用蓄電池
▷JAPEX、美浜蓄電所のEPC業務を受注
JFEエンジニアリングがJAPEX美浜蓄電所のEPC業務を受注。2025年春の完工予定で、再生可能エネルギーの出力変動緩和や系統負荷軽減を目的とした系統用蓄電池設備を導入。
【企業/研究・開発・実証】
| 日本郵船、MTI、大島造船所、寺崎電気、ダイハツディーゼル | 8.20 | #省エネ技術
▷Hz Naviシステムで省エネ効果確認
日本郵船などがHz Naviシステムの実証試験を実施。発電機の周波数を下げ、約10%の燃料消費削減を確認。安全性も確認済み。持続可能なシステムの実現に向け協力。
【企業/製品・サービス】
| JETRO | 8.19 | #モロッコ
▷中国BTR、モロッコに負極材工場建設
中国の電池素材大手、BTRはモロッコにリチウムイオン電池用の負極材工場を建設することを発表。年産6万トン、投資額は最大537億円で工期は約2年。既にモロッコでは正極材工場も着工済み。
【企業/製品・サービス】
| UBE | 5.16 | #セパレータ
▷セパレータ設備増強
UBEとマクセルの合弁会社、宇部マクセルがリチウムイオン電池用セパレータ設備を新設。2026年9月完成予定で、製造能力を約30%増強。
【企業/製品・サービス】
| 日本電気硝子 | 8.21 | #ナトリウム電池
▷日本電気硝子、耐熱ナトリウム電池出荷開始
日本電気硝子は、広範な温度域で動作可能な耐熱仕様の全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷を開始。宇宙や半導体関連の需要に対応。
【企業/提携・M&A・新会社】
| グリッド | 8.19 | #蓄電池事業
▷ウエストHDとの業務提携基本契約
グリッドがウエストHDと系統用蓄電池事業で業務提携基本契約を締結。技術とノウハウを融合し、系統用蓄電所の開発から運用までをワンストップで実現へ。
【研究機関/研究・開発・実証】
| 北海道大学、東北大学 | 8.20 | #亜鉛電池
▷北海道大学、次世代亜鉛電池開発成功
北海道大学と東北大学は、安全かつ低コストな亜鉛イオン電池の高エネルギー密度化に成功。リチウムイオン電池を超える性能を実現。
【研究機関/研究・開発・実証】
| 名古屋工業大学 | 8.21 | #全固体電池
▷名工大、全固体電池の解析に成功
名古屋工業大学は、深層学習ポテンシャルを用いた分子動力学シミュレーションに成功し、全固体リチウム電池の界面反応を原子レベルで解析。高温下での安定性やリチウムイオンの移動過程を時系列で確認。これにより、全固体電池の合理的設計が可能となり、次世代電気自動車への応用が期待される。
【企業/製品・サービス】
| 工進 | 8.20 | #節電
▷コーシンポータブル電源の新発売
工進がポータブル電源BPS-6L/BPS-12Lを9月2日に新発売。夜間充電で節電可能、長寿命で便利な電源として、防災や日常生活に対応。
【企業/広報・IR】
| グリッド | 8.15 | #蓄電池事業
▷蓄電池事業参入決定
グリッドが蓄電池事業への参入を決議。蓄電池の販売、開発、制御システム提供を通じて、再生可能エネルギーの導入を支援し、企業価値の向上を目指す。
【企業/広報・IR】
| パワーエックス | 8.19 | #蓄電池
▷京都市ホテルにX-PPA導入
パワーエックスが京都市のチャプター京都トリビュートポートフォリオホテルに再エネ電力を供給開始。関西初のX-PPA導入で、昼間の太陽光を蓄電し夜間に活用。脱炭素化に貢献。
【企業/広報・IR】
| 石油資源開発 | 8.19 | #蓄電池
▷系統用蓄電池事業に参入
石油資源開発が千葉市で系統用蓄電池設備の着工を発表。2025年春に営業運転開始予定。再生可能エネルギーの有効活用と需給バランス改善に貢献し、収益機会を創出。
【企業/広報・IR】
| パワーエックス | 8.20 | #再生可能エネルギー
▷プロロジスパーク草加に定置用蓄電池納入
パワーエックスがプロロジスパーク草加に定置用蓄電池「Mega Power」を納入。ピークシフト・カットでエネルギー効率向上、再生可能エネルギー利用を促進し、環境負荷軽減に貢献。
【企業/研究・開発・実証】
| 第一工業製薬 | 8.07 | #ポリマー電解質
▷第一工業製薬、新ポリマー電解質材料開発
第一工業製薬は、リチウムイオン電池の安全性と長寿命化を実現するポリマー電解質「エレクセル ACGシリーズ」を開発。再生可能エネルギー分野での需要拡大が期待される。
【企業/製品・サービス】
| リブウェル | 8.08 | #補助金
▷リブウェル、エネルギー需給構造補助金サポート
リブウェルは、令和6年度エネルギー需給構造高度化基準認証推進事業費補助金の申請サポートを開始。業種に応じた最適な支援を提供。
【企業/広報・IR】
| fantasista | 8.13 | #蓄電所
▷蓄電所事業用地取得の進捗状況
fantasistaは2024年7月より蓄電所事業用地の取得及び電力会社への接続検討を進めており、月次で進捗状況を公開予定。
【自治体/研究・開発・実証】
| 滝上町、スマートソーラー | 7.01 | #脱炭素
▷滝上町、スマートソーラーと協定
滝上町とスマートソーラーが再生可能エネルギー設備導入の協定を締結。滝上町のゼロカーボン計画に基づき、公共施設に太陽光発電システムと蓄電システムを導入し、脱炭素化と地域レジリエンスを図る。
【府省庁/政策動向】
| 資源エネルギー庁 | 8.07 | #FIP制度
▷再エネ導入のFIP制度移行案
資源エネルギー庁は、再エネ電源のFITからFIPへの移行を促進。2026年度中から、FIT電源とFIP電源の出力制御順序を変更し、FIP化電源の支援を強化。将来的には全再エネ電源のFIP移行が望ましい。
【企業/製品・サービス】
| YAMABISHI | 8.06 | #蓄電システム
▷YAMABISHI、西粟倉村に蓄電システム納入
YAMABISHIは2017年から2024年にかけて岡山県西粟倉村の6施設に産業用蓄電システムを納入。太陽光パネルと連携し、電気料金削減・停電対策・売電に貢献し、西粟倉村の低炭素化とエネルギー効率運用を推進。
【企業/製品・サービス】
| YAMABISHI | 8.07 | #無停電電源装置
▷YAMABISHI、無停電電源装置新モデル開発
YAMABISHIは新モデル「YSB-Tシリーズ」を開発。筐体構造の改良により装置体積を36%削減し、保守バイパス回路やコンセント出力を追加。専用アプリ連携で遠隔監視も可能で、医療施設やオフィスの長期停電対策に貢献。
【企業/製品・サービス】
| MIRAI-LABO, オークネット | 8.06 | #EVバッテリー
▷EVバッテリー再利用のプラットフォーム構築
MIRAI-LABOとオークネットが、使用済みEVバッテリーのリパーパス製品流通プラットフォームを構築。高精度な診断技術で安全な流通を実現し、品質保証を提供する新たなプラットフォームを導入。
【企業/提携・M&A・新会社】
| 三菱HCキャピタルエナジー、サムスン物産 | 8.06 | #蓄電池
▷三菱HCエナジーとサムスン、蓄電池事業で提携
三菱HCキャピタルエナジーとサムスン物産は、系統用蓄電池事業に関する合弁契約を締結。両社は特別目的会社を通じて北海道電力管内の蓄電池事業を推進し、電力の安定供給と持続可能なエネルギー利用を目指す。
【企業/提携・M&A・新会社】
| 国際興業、ORLIB | 8.08 | #二次電池
▷国際興業、ORLIBに出資
国際興業がORLIBへ出資。ORLIBはLFP電池のエネルギー密度を高める技術を持ち、環境負荷の低減に貢献する可能性あり。新たなパートナーシップで二次電池の実用化を加速し、CO2排出量削減に寄与する見込み。
【企業/広報・IR】
| 海上パワーグリッド | 8.02 | #電気運搬船
▷海上パワーグリッド社、新取締役就任
パワーエックスの子会社、海上パワーグリッドは、村上周二氏を新社外取締役に迎え、電気運搬船を活用した海上送電事業の推進を強化。
【企業/広報・IR】
| EcoFlow Technology Japan | 8.05 | #脱炭素
▷EcoFlow、脱炭素ねぶたに協力
EcoFlow Technology Japanは、新世代の家庭用蓄電池「DELTA Pro 3」などを用いて、日立製作所の脱炭素ねぶたに電力供給するCSR活動を実施。従来ディーゼル発電機を使用していたが、CO₂排出削減のために二酸化炭素実質排出量ゼロのポータブル電源で点灯させる。これにより、青森ねぶた祭の脱炭素化を推進。
【企業/研究・開発・実証】
| 関西電力, 東急建設, 東芝ESS | 7.29 | #寿命予測
▷蓄電池の寿命予測サービス実証開始
関西電力、東急建設、東芝ESSの3社は、東急建設・相模原蓄電所で蓄電池の寿命予測と遠隔監視サービスの実証を開始。東急建設は最適な保守運用に関する知見を獲得し、関西電力と東芝ESSはサービスの事業化を検討。2024年度中の事業化を目指し、蓄電池事業の拡大を見据える。
【研究機関/研究・開発・実証】
| 東京農工大学 | 7.31 | #リチウム電池
▷東京農工大学、高分子電解質でリチウム電池開発成功
東京農工大学の研究グループは、CO2を原料とする高分子材料からリチウム二次電池用のフレキシブルな電解質膜を開発。優れたイオン伝導度と力学強度を実現し、カーボンニュートラルの実現に貢献。
【企業/製品・サービス】
| TMEIC | 7.30 | #蓄電システム
▷TMEIC、フレキシブル蓄電システム販売開始
TMEICは、太陽光発電所併設向けのフレキシブル蓄電システムを発売。土地の制約に合わせた柔軟な容量選定とレイアウト設計が可能で、発電事業の安定化と売電収入の最大化に貢献。施工性の向上により工期短縮や建設コスト削減も実現し、最適制御システムと20年間の運用を見据えたO&M体制を整備する。
【各種団体/提携・M&A・新会社】
| 日本自動車研究所、製品評価技術基盤機構 | 7.26 | #蓄電池
▷蓄電池産業強化でJARIとNITEが協定
日本自動車研究所(JARI)と製品評価技術基盤機構(NITE)は、蓄電池産業強化に向けた包括的相互協力協定を締結。協力関係の強化により、自家用EVから大型EVまでの蓄電池の安全性評価と標準化が加速され、カーボンニュートラル社会の実現に貢献。
【企業/提携・M&A・新会社】
| fantasista, Wetown Electric Group | 7.29 | #蓄電池
▷系統用蓄電所開発で基本合意書締結
fantasistaと中国のWetown Electric Groupは、脱炭素社会実現に向けた系統用蓄電所開発で基本合意書を締結。今後、日本国内での蓄電池需要増加を見据え、Wetown社の蓄電池の規格・認証取得および販売を支援。両社は蓄電池の日本市場展開を推進し、販売促進を図る。
【企業/提携・M&A・新会社】
| スマートテック、水戸電力 | 7.11 | #スポンサー契約
▷スマートテック、水戸電力とのスポンサー契約報告
スマートテックは、水戸電力とのスポンサー契約に基づき、事業承継を実行。また、民事再生手続の再生計画案提出期限が9月11日に延長。再生計画案は11月頃に債権者に送付予定。スポンサー契約により事業継続と債権者への対応を進める。
【企業/広報・IR】
| シナネンホールディングス、シナネン、ミライフ | 7.31 | #蓄電池
▷シナネン、系統用蓄電池事業に参入
シナネンホールディングスの子会社であるシナネンは、東京都環境公社が公募する「系統用大規模蓄電池導入促進事業助成金」の交付採択を受け、系統用蓄電池事業に参入。ミライフ千葉支店旭店の土地を活用。
【自治体/広報・IR】
| 東京都地球温暖化防止活動推進センター | 7.25 | #誇大広告
▷誇大広告注意:蓄電池と太陽光発電
東京都地球温暖化防止活動推進センターは、蓄電池や太陽光発電の誇大広告に注意を呼びかけている。インターネット広告において事実と異なる表現が多発しており、消費者から多数の問い合わせが寄せられている。設置を検討する際は、複数の業者から見積もりを取り、工事費や助成金の内容を事前に確認することが推奨される。