【独自】LONGi Solar Technology:次世代N型BC(バックコンタクト)技術と最新ウエハを搭載した太陽電池モジュール『Hi-MO X10』公開
LONGi Solar Technology、novis 、Sungrow Japanの3社は11月27日、ヒルトン大阪にて関係者を集めた新商品発表会及び業界動向セミナーを開催した。LONGi Solar Technologyが次世代N型BC(バックコンタクト)技術と最新ウエハを搭載した太陽電池モジュール『Hi-MO X10』を公開するなど製品アップデートが共有された。
3社は10月初旬、東京会場で合同発表会を開催。業界関係者と拡販に向けた戦略を共有していた。それから僅か数ヶ月。東京会場で発表されたのは『Hi-MO 9』だったが、早くも上位モデルが登場した。
▷novis × LONGi × Sungrow、新製品合同発表会 開催
どのような特徴があるのか。発表会では同社プロダクトソリューション部の鹿野康行シニアマネージャーが解説した。まず、バックコンタクト(BC)とは、表面に配線が無く太陽光の取り込みを最大化する技術やセル構造。裏面で接続する「ストレート」型であることから長期信頼性が向上するという。一方、従来型セルは表面に配線が有るため遮光物となり太陽光を遮ってしまう。加えて、リボン配線が「Z」型であることから、技術が進歩したとはいえ断線リスクを避けにくい構造となっている。
『Hi-MO X10』は公称最大出力670W・変換効率24.82%・最大出力温度係数-0.26%/℃と『9』に比べ出力が10W・変換効率が0.4%程度向上。影、落葉、積雪、汚れといった遮光による発電ロスを低減させるセル単位でのバイパス機能を搭載。故障や火災リスクも抑制するといった特徴がある。
部材には業界10年ぶりの刷新となる『TaiRayウエハ』を採用した。電気特性値のばらつきを解消。変換効率・出力温度係数が向上、マイクロクラックを低減するなど世界最大のウエハメーカーならではの技術を駆使した「自信作」と説明していた。
その後、今年で10周年を迎えたSungrow Japanの唐晨 営業部 統括マネジャーが今夏にJET認証を取得した『SG5.5RS-JP』を紹介。novisの山口裕一社長が同社オリジナルの住宅用太陽光発電システムパッケージ「soluna(ソルーナ)」シリーズ第三弾となる「solunaFIT」を説明すると共に、両者の製品力を称え「国内の勢力図が変わるのではないか」と評していた。