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【研究】東京大学大学院工学系研究科:都市構造物に蓄積するカルシウム量を可視化、脱炭素型資源循環の基盤提示

2026.03.04

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(出典:HPより)


東京大学大学院工学系研究科の研究チームは、日本国内のカルシウム(Ca)の埋蔵、利用、廃棄、循環に至るまでのライフサイクルを物質フロー分析(MFA)で定量化した。対象は2020年時点の日本で、原料採取から建築物・土木構造物への蓄積、廃棄、再利用までを包括的に分析した。結果として、国内の石灰石やドロマイトなど天然資源に含まれるカルシウム量は約46億トンである一方、都市の建築物やインフラに蓄積するカルシウムは約55億トンに達することが判明した。都市が天然資源を上回る規模の「資源ストック」を抱える可能性が示された。

年間のカルシウム投入量は約6090万トンで、そのうち約77%が建設分野で利用されていた。研究ではセメント製造などCO2排出と関係の深いカルシウム利用フローを特定し、建設分野での資源循環が脱炭素に与える影響の評価基盤を提示した。建物解体時に回収したカルシウムを再びセメント原料として利用する水平リサイクルや、コンクリートへのCO2吸収技術など、複数の再資源化戦略の効果検証に活用できる知見となる。研究チームは今後、資源循環とCO2削減を両立する建設分野の脱炭素シナリオの具体化に取り組む。

【出典】
日本の都市は「巨大なカルシウムの貯蔵庫」:脱炭素社会の鍵を握る資源循環の見える化に成功 ―コンクリートの再利用とCO₂削減を両立させる新たな戦略基盤を提示―
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。