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【研究】産総研:世界初のSiC CMOSパワーモジュールによるモーター駆動を実現

2025.03.15

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(出典:HPより)


産業技術総合研究所(産総研)は、明電舎と共同でSiC CMOS駆動回路を内蔵したSiCパワーモジュールを開発し、世界で初めてモーター駆動に成功した。独自の駆動技術によりノイズを低減し、モーターシステムの信頼性を向上。従来のSiCパワーモジュールと置き換えるだけで、スイッチング時のエネルギー損失を約10分の1に抑えることが可能となった。

SiC(シリコンカーバイド)パワーデバイスは、省エネルギー性能の高さから電気自動車(EV)や産業用モーターに広く活用されている。しかし、従来の駆動方式では高速スイッチング時のノイズが誤動作を引き起こすため、性能を十分に発揮できない課題があった。今回の研究では、SiC CMOS駆動回路を用いることで、高速スイッチング時のノイズを抑え、安定した動作を実現。結果として、電力変換の効率が向上し、EVや産業機器の消費電力削減につながる。

本研究成果は、3月20日に開催される「令和7年電気学会全国大会」で発表予定。今後、さらなる省エネルギー性能の実証を進め、モーター以外のシステムにもSiC CMOSパワーモジュールを適用し、次世代電力変換技術の普及を目指す。

【出典】
世界初、SiC CMOS駆動回路を内蔵したパワーモジュールによるモーター駆動を実現
※本記事は生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。