【独自】CEATEC 2024 開催ミニレポート

今年で25周年を迎えたビッグイベント。CEATEC 2024が10月15日から18日の4日間にわたり千葉県・幕張メッセにて開催された。日本自動車工業会が主催する「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」との併催も相まって会場はAIとモビリティが全面に押しだされた。「Innovation for All」という旗印のもと、かつての家電見本市から一変。来場者はすぐそこに来るであろう未来を志向した。

オープニングセレモニーでは、主催者を代表し 電子情報技術産業協会（JEITA）の津賀一宏 会長（パナソニックホールディングス取締役会長）が「AIをはじめとする先端技術が企業活動のみならず、日常生活にも浸透し、気候変動をはじめとした社会課題の解決に不可欠」であることを強調。「AIを導入するか否かではなく、どのように向き合い活用していくか。まさに新しい時代に突入した」と宣言しCEATEC2024が幕を開けた。

続いて、世界最大のテクノロジーイベント米国CESを主催するConsumer Technology Association（CTA）のゲイリー・シャピロCEOが、25年間の歩みを称えるとともに、世界を牽引してきた日本企業のリーダーシップを賞賛。ドイツからは同じく世界的イベントIFAのライフ・リントナーCEOが登壇し「AIやデジタルヘルスなどのメガトレンドの重要性」について指摘した。両者とも「今後も国際的な連携を通じた成長と発展を」との期待を寄せた。四半世紀前。初回からの開催地である千葉県を代表し熊谷俊人知事も祝辞に駆けつけるなど盛大な開会式となった。

展示会場は至る所にAIという文字が散見されパナソニック、ソニー、シャープ、NECなど大手メーカーが最新技術を披露。蓄電池の持続可能なサプライチェーンの構築を目指し2021年4月に設立された「Battery Association for Supply Chain（BASC）」も初出展。車と家やインフラを繋ぐ「V2X」や自動運転・制御といった未来のモビリティの姿が描かれた。

今年のCEATECは様々な分野から計808社・団体が出展。前年比25.8%増となる112,014人の来場者を記録。25周年を飾る記念すべきイベントとなった。来年はどのような世界観か。2025年10月14日から10月17日までの期間で「CEATEC 2025」の開催が予定されている。

【参考】
▷CEATEC 2024、盛況のうちに閉幕 会期4日間の登録来場者総数は前年比25.8%増となる112,014人