【研究】富士工業と東北大学、においの心理・生理影響に関する共同研究を発表
富士工業と東北大学は、においが人体に及ぼす生理的・心理的影響を明らかにする共同研究論文を発表した。におい環境が自律神経活動(ANS)や精神運動警戒レベル(PVL)に与える影響を調査し、空気環境に対する新たな評価手法の可能性を示した。テレワークやオンライン会議の普及が進むポストコロナ社会において、においを考慮した作業環境の設計が期待される。
研究の背景には、空気の快適性を評価する従来の手法が温度や湿度などの物理特性に限られている点があった。富士工業は空気環境の評価に感情や自律神経の影響を考慮する必要性を提唱。今回の研究でにおいが人間の生理的・心理的な変化に及ぼす影響を明らかにした。特に、快適な臭気成分であるリナロール(LNL)と、不快な臭気成分であるトランス-2-ノネナール(T2N)を対象に、被験者の自律神経反応と作業パフォーマンスを測定した。
研究結果から、LNLの快適なにおいは男女ともに心地よく、男性の交感神経活動を促進することが確認された一方で、T2Nの不快なにおいは女性の作業パフォーマンスを低下させる影響が認められた。においが性別や感情に基づき異なる生理的反応を引き起こす可能性が示唆された。
【出典】
▷東北大学と共同で、においの生理的・心理的影響に関する研究論文を発表
※本記事は生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。