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【研究】産総研:分子イオン電池が急速充放電で優位性

2025.08.23

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(出典:HPより)


産業技術総合研究所は大阪公立大学高専、愛媛大学と共同で、二次電池の電極内において分子性イオンPF6-がリチウムイオンLi+より高速に移動することを実験的に確認した。特殊な高分子材料を電極に用いることで、同一条件下で両イオンの移動を比較し、固体中でもPF6-が優位であることを示した。分子イオン電池の急速充放電特性に高いポテンシャルがあることを裏付ける成果となる。

従来のリチウムイオン電池はエネルギー密度が高いが、Li+は溶媒分子と強く結合し移動速度が制限される。これに対し分子イオンは相互作用が弱く、移動性と安全性の面で優位性を持つ。産総研は2015年に分子イオン電池のコンセプトを提唱しており、今回の成果は次世代電池の基礎研究として重要な一歩。今後は分子イオンを授受できる電極材料の開発を進め、高容量化と高電圧化による実用化を目指す。

【出典】
二次電池の電極内で分子イオンPF6-は単原子イオンLi+よりも高速に移動する-「分子イオン電池」の急速充放電特性のポテンシャルの高さを実証-
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。