【研究】トヨタホーム、高断熱+全館空調の健康効果を検証
トヨタホームは、慶應義塾大学の伊香賀俊治名誉教授と川久保俊准教授との共同研究で、住宅の断熱性能および空調方式の違いが居住者の健康に与える影響について調査を進めている。今回の研究では、3種類の住宅を対象に、断熱等級や空調方式の違いが健康に及ぼす効果を実測調査し、その結果を発表した。具体的には、①断熱等級5(ZEH基準)+全館空調、②断熱等級5(ZEH基準)+個別空調、③断熱等級4(省エネ基準)+個別空調の3タイプの住宅で、居住者の健康データを分析した。
調査は、夏季と冬季にかけて行われ、トヨタホームの住宅に暮らす子育て世帯の児童・幼児およびその両親を対象に、睡眠計や活動量計を用いて実施された。検証結果では、断熱等級5+全館空調の住宅において、夏季・冬季の両方で室温と相対湿度が推奨範囲内に収まっていることが確認された。断熱性能と空調方式が快適で健康的な居住環境の整備に寄与する可能性を示している。居室以外の玄関や廊下、脱衣室といった空間においても、寒さを感じにくいことが判明した。
夏季に行われた子どもの疾病および睡眠の質に関する調査では、断熱等級5+全館空調の住宅で生活する子どもたちは、断熱等級4+個別空調の住宅と比べて風邪や発熱の発生回数が減少する傾向が見られた。この調査結果は、断熱性能の高い住宅が健康を保つうえで重要な要素であることを示唆している。また、睡眠の質に関する分析では、睡眠1時間前の寝室の湿度が高いと、睡眠の質が悪くなる可能性があることも示された。
【出典】
▷住宅の断熱性能と空調方式が快適さや健康に与える 影響調査の続報
※本記事は生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。