【海外】住友電工:豪州Boggabri鉱山でRF電池導入しGXを推進

(出典:HPより)
豪州の基幹産業である鉱業の脱炭素化に向け、Boggabri石炭鉱山で再エネ比率向上を狙う取り組みが進んでいる。出光豪州が運営する同鉱山に、住友電工がレドックスフロー電池(RF電池)を納入することで合意した。太陽光発電設備と長時間容量蓄電池を組み合わせ、日中に蓄えた電力を夜間の操業に活用する構成とし、鉱山の電力最適化を図る計画が固まりつつある。導入される蓄電設備は2MW×6.3時間(12.6MWh)規模で、可燃性資源を扱う鉱山特有の安全要求を踏まえた最適解として選ばれたものと受け止められている。
RF電池は発火性材料を持たず熱暴走の懸念がない点が特徴とされ、危険物取り扱い要件が不要であることから、他方式と比較して安全性が群を抜くと評価されてきた。今回の採用決定でも高い安全性が重視されたとみられる。電解液は出光豪州関係会社が51%を保有するVecco Groupがクイーンズランド州で製造するバナジウム電解液を使用し、豪州国内の資源活用やサプライチェーン構築にも寄与する構図が整っている。
豪州は2050年のネットゼロ達成を掲げ、鉱業における温室効果ガス削減が急務とされてきた。特に操業用電力の再エネ化は大きな論点で、太陽光と長時間蓄電を組み合わせた「鉱山GX」の実装が重要度を増している。RF電池は電極や電解液が劣化しにくく長期運用に適する点も評価され、電解液のリユースや材料リサイクル性の高さを含めて環境負荷低減に資する特性が広がりつつある。
住友電工はRF電池の納入を契機に、鉱山向け再エネ活用のモデル構築を進め、得られた知見を他鉱山へ広げる考えを強めている。豪州でのエネルギー転換に向け、再エネ電力の調整機能を担う蓄電システムの役割は大きく、今回の取り組みが鉱山セクター全体のGX加速につながる可能性が注目されている。
▷豪州石炭鉱山へのGX推進にレドックスフロー電池が貢献 ~太陽光発電設備と長時間容量蓄電池による豪州Boggabri鉱山GX~
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。