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【防災・防犯・事故等】竹中工務店:伝統木造建築向けガラス耐震壁を開発

2025.08.20

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(出典:HPより)


竹中工務店は奈良県地域創造部文化財保存事務所と共同で、伝統木造建築に適用可能な新たな耐震補強技術「ガラス耐震壁」を開発した。透明ガラスを木枠で囲み、地震時にはガラスを木材にめり込ませることで変形に追従する仕組みを採用。建物の内外観を大きく変えることなく耐震性能を確保できる点が特徴。実物大試験で性能を確認済みで、文化庁のデータ集に成果が掲載され、他の事業者も活用可能となっている。従来、文化財建造物は補強に伴う外観変更が制限され、十分な耐震性を確保できない課題があったが、今回の技術によりその制約を克服する可能性が示された。

技術は既に橿原神宮境内の重要文化財「旧織田屋形大書院および玄関」に適用された。大書院は天保15年(1844年)建築、昭和42年移築の木造建築で、玄関と併せて同年に重要文化財指定を受けている。規模は大書院で平面積約270㎡、玄関で約188㎡。ガラス耐震壁は一間を超える大開口部にも設置可能で、木造文化財建築の保存と防災を両立する先端的技術として注目される。文化財保存と現代の耐震要求を橋渡しする取り組みが広がれば、歴史的建築物の持続的活用に新たな道が開ける。

【出典】
伝統木造建築に適用可能な耐震補強技術「ガラス耐震壁」を開発し適用
※本記事は一次情報をもとに生成AIを活用した要約です。詳細は公表資料をご確認ください。