【太陽光発電】業界動向:2025年09月度
太陽光発電を中心とする脱炭素領域にフォーカスした専門メディア『みんなの広報宣伝部』では、政府官公庁・企業・各種団体が公表したリリースや資料を分野毎にまとめています。日々の情報収集やマーケティングにご活用ください。
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■ 2025年9月度(9月1日~9月26日)
【企業/広報・IR・事例】
| JTOWER | 8.26 |
▷JTOWER、通信タワーに太陽光導入
屋外タワーシェアリング設備に太陽光を実装。試験で基地局電力の4割を賄う効果を確認し実運用へ。宮城のポール型塔で実証し、他設備への展開を開始。再エネ活用を拡大し脱炭素に寄与。
【各種団体/広報・IR・事例】
| 塩尻市振興公社 | 8.29 |
▷官民連携PV、月間3,500kWh超
塩尻インキュベーションプラザの自家消費型太陽光が4~7月で計14,930kWh、電気代約28万円削減と報告。エプソンダイレクト、塩尻市と連携導入。月間3,500kWh超を継続し、施設のゼロカーボン方針と合致する効果を示した。
【企業/広報・IR・事例】
| スマートエナジー/NCSアールイーキャピタル | 8.29 |
▷スマートエナジー×NCSRE、低圧PV長期利活用
スマートエナジーとNCSアールイーキャピタルがSPCを設立し、既設の低圧太陽光を集約購入して長期安定運用。O&Mと更新で価値最大化を図り、FIPやコーポレートPPA転換も視野。収集目標は400件・25MW。
【企業/提携・M&A・新会社】
| 良品計画/JERA/MUJI ENERGY | 9.1 |
▷良品計画とJERA、MUJI ENERGY設立
良品計画とJERAが再エネ発電SPC「MUJI ENERGY」を設立。1年で13MWの太陽光を開発し、環境価値はJERA Cross経由のバーチャルPPAで良品計画が取得。店舗のCO2削減を進め、景観配慮や生物多様性評価を基準化。出資比率は良品計画80%、JERA20%。
【企業/広報・IR・事例】
| シーラソーラー | 9.1 |
▷ベルク野田山崎店に自家消費PV稼働
シーラソーラーがベルク野田山崎店にDC264.32kW(AC150kW)の自家消費型PVを導入し稼働。年発電約31.3万kWh、年160t-CO2削減を見込む。都の地産地消型再エネ・蓄エネ助成を活用し、LED等の省エネ施策と合わせ電力最適化を図る
【企業/広報・IR・事例】
| テスホールディングス | 9.2 |
▷CREDO滋賀竜王でオンサイトPPA
CREDO滋賀竜王の屋根上に約2.99MWの自家消費型PVを設置し供給開始。年発電約351万kWhのうち自家消費約115万kWh、余剰約236万kWhはFIPで売電。需要の約54.4%を賄い、年約1,481t-CO2削減を見込む。供給期間20年
【企業/広報・IR・事例】
| ハンファジャパン | 9.2 |
▷住宅用PV累計20万棟を達成
ハンファジャパンが住宅用PV累計販売20万棟を達成。2011年参入後に新築市場で23〜24年連続首位、24年は住宅総合でも首位。高性能「Re.RISE-NBC」などで需要を取り込み、発電から小売・蓄電制御まで一体で普及拡大を進める
【企業/広報・IR・事例】
| 恒電社 | 9.2 |
▷自己託送PVをEPC
新明和工業グループ施設屋根にPCS出力450kWの太陽光を設置するEPC契約を締結。26年1月稼働後、自己託送で佐野・寒川の工場へ再エネ電力を供給。グループ内活用で自家消費を拡大し、調達コストと排出の低減を図る
【府省庁/政策動向】
| 環境省 | 9.4 |
▷ペロブスカイト価格低減公募開始
環境省がペロブスカイトPV導入支援と、蓄電池併用で価格低減を図る事業の公募を開始。自家消費率50%以上等を要件に社会実装モデルを創出し、ストレージパリティ達成へ。期間は10/3・10/7正午まで。
【企業/製品・サービス】
| モノクローム | 9.4 |
▷屋根一体型PVにシルバー追加
モノクロームが屋根一体型太陽光「Roof–1」に新色シルバーを追加し9月3日販売開始。建築外観との調和を狙い意匠出願中。ブラックに加え質感の異なる選択肢を提供し、設計者の表現幅を拡大。26年春には秋谷オフィス敷地で搭載住宅を公開予定。デザインと発電性能の両立を訴求。
【自治体/政策動向】
| 釧路市 | 9.4 |
▷太陽光設置ガイドライン策定
釧路市が自然共生型の太陽光設置ガイドラインを策定。出力10kW以上を対象とし、法令手続や不適地25類型、遵守事項5分類16項目を整理。工事60日前の届出と住民説明を求め、景観・生態系配慮と災害対策を徹底する。
【企業/研究・開発・実証】
| アイシン、ネッツトヨタ郡山 | 9.5 |
▷ペロブスカイト実証開始
アイシンがネッツトヨタ郡山と福島でペロブスカイト太陽電池の実証を開始。店舗壁面に加飾パネルを設置し、発電性能・耐久性・意匠性の影響を評価。外装と調和する商品モデル確立と早期実用化を狙う。
【企業/製品・サービス】
| GBP | 9.8 |
▷移動式太陽光発電所を発売
折りたたみ式「移動式太陽光発電所」を発売。1~9分で展開し即時稼働、最大144kWで避難所や建設現場、イベント電源に対応。工事・燃料不要でレジリエンスと脱炭素を両立。片側展開も可能で設置性を高め、多用途のBCP・自治体備蓄需要を狙う
【企業/広報・IR・事例】
| 京セラ | 9.8 |
▷太陽電池50年特設
太陽電池事業50周年の特設サイトを公開。創業来の「地球環境に優しいエネルギー」の理念を軸に、住宅・産業向けの長期信頼性と実装実績を総括。今後は蓄電・エネマネ融合や電力サービスを強化し、再エネ普及とカーボンニュートラルへの貢献拡大を掲げる
【企業/広報・IR・事例】
| 愛知国際アリーナ/中部電力ミライズ | 9.8 |
▷リユースPPA導入
IGアリーナ向けにリユースパネル専用のオフサイト型フィジカルPPAを導入。発電所出力約90kW、年7.5万kWhを見込む。環境価値はミライズ経由で供給し、追加性と資源循環を両立。館内大型ビジョン相当の年間電力を賄う水準とし、脱炭素を一段進める
【研究機関/研究・開発・実証】
| NEDO(新エネ・産業技術総合開発機構) | 9.9 |
▷太陽光導入拡大へ24件採択
NEDOが「太陽光発電導入拡大等技術開発事業」で研究開発20件、動向調査4件を採択。次世代電池、設置適地拡大、長期安定化、モジュールリサイクル、共通基盤評価を推進。PV戦略2025に沿い、2050年カーボンニュートラル実現を後押し。
【企業/提携・M&A・新会社】
| スマートブルー/静岡ガス&パワー | 9.9 |
▷再エネ開発で資本業務提携
スマートブルーと静岡ガス&パワーが資本業務提携。9月5日に後者が33.5%を取得。全国の太陽光開発を加速し、小売事業を通じCO2フリー電力を供給。耕作放棄地等の活用で地域共生を重視し、持続可能な電源の拡大を図る。
【府省庁/政策動向】
| 経済産業省 | 9.9 |
▷太陽光技術基準に追尾型要件
経産省が「発電用太陽電池設備に関する技術基準の解釈」を改正。強風・積雪時の退避姿勢など追尾型設備の特殊性に対応する施設要件を新設。公布は25年9/9、効力発生日は10/1。国内導入拡大に制度面で対応。
【企業/研究・開発・実証】
| 麗光/中国電力 | 9.9 |
▷透明有機薄膜太陽電池、NEDO採択
麗光と中国電力がシースルー型有機薄膜太陽電池モジュールの実用化開発でNEDO採択。窓や温室など設置困難箇所へ拡張を狙い、25–29年度で効率・耐久・透明性と低コスト化を追求。大学と連携し実装試験とデータ取得を進める。
【企業/研究・開発・実証】
| リコー/大和ハウス工業/NTTアノードエナジー | 9.10 |
▷ペロブスカイト実装へNEDO採択
リコー・大和ハウス工業・NTTアノードエナジーの共同事業がNEDO基金に採択。インクジェット印刷による高効率・低コスト化と施工・電装を一体開発し、BIPV/BAPV実装を加速。2030年度に300MW規模、発電コスト14円/kWhを目標。
【企業/広報・IR・事例】
| 日鉄エンジニアリング/石油資源開発/エンバイオC・ウェスト/からくさホテルズ関西 | 9.11 |
▷複数需要家向けオフサイトPPA開始
京田辺の屋根上太陽光の電力をJAPEXが調達し、日鉄エンジが複数需要家に託送するオフサイトPPAを開始。需要特性の組合せで余剰を低減、初年度発電3,471MWh、CO2削減1,468トンを見込む。
【企業/提携・M&A・新会社】
| サンヴィレッジ | 9.11 |
▷非FIT太陽光でSPCと売買契約
サンヴィレッジがSMFLみらいパートナーズ出資SPCと非FIT太陽光の売買基本契約を締結。北関東・中部・北海道で総出力約11.8MWを順次建設し、27年12月の系統連系を目指す。地域と調和する発電所開発を拡大し、年間50MW新規開発を掲げ再エネ普及を加速。
【企業/提携・M&A・新会社】
| アイ・グリッド・ソリューションズ | 9.11 |
▷余剰電力活用のオフサイトPPA開始
アイ・グリッドと鈴与商事が協業し、オンサイト太陽光の余剰電力を活用するオフサイトPPAを開始。需給予測とインバランス調整をアイ・グリッドが担い、供給は鈴与電力が実施。屋根設置困難な需要家にも再エネ供給を拡大。
【企業/広報・IR・事例】
| 日鉄エンジニアリング/JAPEX/エンバイオC・ウェスト/からくさホテルズ関西 | 9.11 |
▷太陽光のオフサイトPPA開始
京田辺の屋根太陽光をオフサイトPPAで複数需要家に供給。JAPEXが調達し日鉄エンジが託送、からくさホテルズ関西などに供給。初年度3,471MWh、CO2削減1,468トン見込む。需要特性の組合せで余剰低減。
【企業/提携・M&A・新会社】
| 沖縄電力 | 9.12 |
▷オリオンホテルにオフサイトPPA
沖縄電力がオリオンホテル、戸田建設と太陽光のオフサイトPPAを締結。浦添施設の1,045kWで発電し本部町のホテルに供給、電力の約25%を再エネ化。年間約1,100トンのCO2削減見込む。供給開始は25年10月予定。
【府省庁/政策動向】
| 経済産業省 | 9.12 |
▷次世代太陽電池 実装加速連絡会開催
官民協議会に連動し、実務者連携の「実装加速連絡会」を初開催。ペロブスカイトなどフレキシブル太陽電池の設置・施工ガイドラインを年度内公表へ。量産・生産体制・需要創出を一体で進め、都市導入を拡大。
【企業/製品・サービス】
| 協和ホールディングス | 9.16 |
▷陸屋根用アンカーレス架台を展示
PV EXPO[秋]で、陸屋根向け軽量アンカーレス架台「STRUCK」を披露。排水勾配対応のアジャスト式ベース、JIS基準のアルミフレーム、防水層を傷つけない固定を訴求。26年春発売予定。作業着ブランドも展示。
【企業/広報・IR・事例】
| 北浜キャピタルパートナーズ | 9.16 |
▷北海道で21.5MWの太陽光開発
子会社を通じ太陽光発電所の権利・設備を取得し、再エネ事業者へ売却する開発投資を決議。投資56.2億円、売上見込み86.0億円。北海道8カ所で総面積約27万㎡、総容量21,500kWp。26年11月売却計画。今期影響は軽微。
【企業/製品・サービス】
| GBP | 9.16 |
▷防草・反射シートで発電最適化
高遮光の防草シートと高反射のアルミ反射シートを発売。雑草管理コストを抑えつつ、パネル下への入射光を増やし発電効率向上を狙う。耐久8~10年、施工容易で新設・既設に対応。太陽光発電所や農業施設での活用を想定。
【企業/広報・IR・事例】
| アップソーラー ジャパン | 9.17 |
▷PV EXPO秋に出展
9/17–19のPV EXPO【秋】に出展。陸屋根向け軽量アンカーレス架台「UP-Base NEO」、垂直太陽光架台「UP-Stand」、旧サイズパネル実物を展示。平坦屋根の荷重・防水配慮とリパワリング需要を捉え、実機で導入検討を促進。
【企業/提携・M&A・新会社】
| エクソル | 9.17 |
▷まねきねこに再エネ供給開始
エクソルとJERA Crossが協業し、コシダカの「カラオケまねきねこ」東北エリアの一部に太陽光由来の再エネを供給。オフサイトPPAを活用し、需要量に合わせた発電所を開発。供給開始は2026年2月、他エリア展開も検討。
【各種団体/統計・調査・資料・他】
| 日本電機工業会 | 9.17 |
▷2024年度パワコン出荷は2.50GW
JEMAが2024年度のPVパワコン出荷統計を公表。総容量2.50GWで前年度比92.9%、台数36万9742台で93.1%。非住宅向けが落ち込み、10~100kW帯は一部伸長。第7次エネ基で太陽光比率23~29%を掲げ、PCSの役割は一段と重み増す。
【企業/研究・開発・実証】
| 九電みらいエナジー | 9.19 |
▷空港で次世代太陽電池実証
九電みらいエナジーは福岡空港でカルコパイライト太陽電池の実証を開始。軽量柔軟な特性を生かし、ペロブスカイトと組み合わせたタンデム型研究を推進。展示も行い普及促進を狙う。
【企業/広報・IR・事例】
| 山陰合同銀行/ごうぎんエナジー/イソライト建材 | 9.19 |
▷製造工場でPPA契約、年60.5t削減
銀行子会社が石川県の工場屋根に160kWの太陽光を設置しPPA契約を締結。自家消費比率を高め、年間60.5t-CO2削減(使用電力の約32%相当)を見込む。地域の脱炭素を金融グループ一体で後押し。
【自治体/政策動向】
| 足立区 | 9.22 |
▷足立区 小中学校にPPA導入
足立区が小中学校でPPAにより太陽光・蓄電池を導入。区の初期費用ゼロで再エネを調達し、平時のGHG削減と災害時の電源確保を両立。公募型プロポで事業者選定、環境学習や避難所機能強化にも波及効果を狙う。
【企業/研究・開発・実証】
| 日揮ホールディングス | 9.24 |
▷薄膜太陽電池の施工法採択
日揮のフィルム型太陽電池向け施工法「シート工法」がNEDOの設置場所適応型技術開発に採択。25~27年度でモジュール大型化や治具開発を進め、多様な屋根・壁面に対応し、従来比35%の施工コスト削減を目指す。
【企業/製品・サービス】
| ティーエスピー | 9.24 |
▷貼れる太陽光×蓄電で仮設事務所対応
超薄型パネル「ペラペラ太陽光」と大容量ポータブル蓄電を組み合わせ、建設現場のプレハブやコンテナ向け電源を提供。商用電源自動切替で安定運用、移設容易。BCP用途にも訴求し現場の脱炭素と利便性を両立。
【企業/提携・M&A・新会社】
| 伊予鉄グループ/四国電力 | 9.24 |
▷ため池太陽光でオフサイトPPA
ため池を活用した太陽光の電力を一般系統経由で供給するオフサイトPPAを10月開始。合計出力3,490kW、年発電約500万kWh、CO2約2,300トン削減を見込む。発電はよんでん太陽光が担い、伊予鉄の施設で活用。
【企業/広報・IR・事例】
| JERA | 9.24 |
▷GoogleDCに太陽光環境価値供給
JERA子会社JERA CrossがバーチャルPPAを通じ、15MW太陽光の環境価値を千葉印西のGoogleデータセンターへ2027年3月までに供給。GXパートナーとして24/7カーボンフリー電力の先端技術提供も進める。
【企業/広報・IR・事例】
| すかいらーくホールディングス/中国電力 | 9.25 |
▷中国地方でオフサイトPPA開始
すかいらーくと中国電力がオフサイトPPAで供給を開始。専用太陽光で最大47店舗へ年約190万kWhを届け、CO2約920トン削減を見込む。大和ハウス開発設備を活用し、地域の再エネ利用を拡大。
【企業/広報・IR・事例】
| 関西電力/三菱倉庫/KDS太陽光 | 9.25 |
▷倉庫拠点に太陽光PPA導入
関西電力が三菱倉庫、KDSとコーポレートPPAを締結。約990kWの太陽光を開発し、25年10月以降に大阪・神戸の施設へ供給。年間CO2約786トン削減を見込む。長期固定契約で脱炭素と価格安定を両立。
【企業/広報・IR・事例】
| ダイイチ/北海道電力/HARE晴れ | 9.25 |
▷十勝で初のオフサイトPPA
ダイイチ、北海道電力、HARE晴れが十勝でオフサイトPPAを締結。恵庭市の発電所(約480kW)から年約60万kWhを供給し、CO2約320トン削減を見込む。地域循環の再エネ調達でゼロカーボン北海道に寄与。
【企業/広報・IR・事例】
| テスホールディングス/テス・エンジニアリング/中良石材 | 9.25 |
▷FIP転換で蓄電池併設を受注
中良石材のFIP太陽光3件で蓄電池設置工事を受注(計約22.4MWh)。過去に建設した案件を含み、シミュレーション提案から成約。設置後はアグリゲーション運用も担い、出力制御影響の緩和と売電収益の最大化を図る。
【企業/広報・IR・事例】
| H.Eエナジー/三井住友トラスト・パナソニックファイナンス | 9.25 |
▷豪雪地で営農型太陽光稼働
岩見沢でソーラーシェアリングが稼働。垂直・両面パネルで積雪負荷を抑え、反射光も活用。農作と発電を両立し、収益の一部を耕作者へ還元。地産地消を掲げ、金融と連携して導入ハードルを下げ地域活性化を図る。